商品先物を海外FXで取引

海外FXを使って取引している人でもあまり商品先物でトレードを行っていないと思います。

商品先物がメインのトレード商品になっている人はかなりレアでしょう。

ここでは商品先物の基礎的な事から儲かるのか・海外FXで扱っている種類などについて書いていきたいと思います。

商品先物って何?

日本では先物と呼ばれる事が多い商品先物ですが、あまりどういった商品かを知っている人も少ないと思います。

商品先物とは将来に受け渡しする事を前提にレートとロット数を決めてしまう取引方法です。

FXや株は現在のレートで取引する事がほとんどです。特に一般トレーダーが取引する場合は現在のレートになります。

商品先物に関してはこの現在のレートと異なり将来的なレートを決めています。海外FXにおいては商品そのものを将来に受け渡しするのではなくCFDと呼ばれる差金決済を使って取引を行っています。

ロングとショートの差額によって儲ける事ができると言う仕組みです。これに関してはFXとほぼ同様と言っていいでしょう。

海外FXにおいて商品先物を取引する場合、他のトレード商品と同じくロングでエントリーする事もショートでエントリーする事も可能になっています。

先物が怖いと思われている理由

日本では先物=怖いというイメージが先行していると思います。先物で取引していると誰かに話したとしても「大丈夫なの」と言われることも多いでしょう。

なぜ先物は日本で怖いと思われているのでしょうか。

大きなレバを掛ける事ができる事が大きな原因と言えるでしょう。

国内では先物取引を行う場合レバを大きく掛ける事ができます。エントリーした方向に進んでいる場合はいいですが逆行してロスカットが間に合わない場合、追証を入金する必要があります。

以前は現在のようにネットで取引を行うのではなかったので反対注文に時差が生じますし、電話で注文したとしても「今決済すると損をする」など担当に言われて言うとおりにして損失が増えていったのでしょう。

先物により大きな損失を被った人が多かったので先物=怖いというイメージがついているのでしょう。

海外FXで取引できる先物に関しては「先物≠怖い」となると言えます。海外FXには追証がなくゼロカットだからです。追証があると先物は怖いといえますがそうでない場合怖いと言えなくなります。

商品先物の特徴

他のトレード商品と商品先物の取引に関して大きく違う点は、対象となっている商品に最終的に決済する期限が設けられているという点です。

決済する必要のある月を「限月(げんげつ)」決済する必要のある日を「満期日」と呼びます。

取引期限がくると持っているポジションを反対売買により決済する必要があり持っているポジションがロングでもショートでも同じように決済する必要があります。

海外FXにおいて満期日にポジションを保有していると強制的に決済されます。取引を行う前に満期日を確認しておく方がいいかもしれません。


商品先物の他の特徴を挙げるとするとボラリティーが大きいと言う事でしょう。FXでボラが大きい商品と言うとポンドが頭に浮かぶと思いますが、商品先物はポン円よりも遥かに大きなボラを持っています。関連ページ:ボラが大きい商品を取引レートの変化も激しく投機に向いている取引商品と言えるでしょう。

また先物には満期日があると書きましたが満期日が近づくとレートが激しく動く事が多いです。満期日になるとレートが確定しますからショートとロングがせめぎあう為です。満期日に近い日に取引を行うと面白いかもしれません。

海外FXで扱っている商品先物の種類

海外FXではある程度の商品先物を扱っている事が多いです。

扱っているか否かは業者によって異なります。

扱っているカテゴリーは「株価指数」「農業系先物商品」「エネルギー系先物商品」となります。

特に株価指数に関してはCFDと先物CFD両方を扱っている事が多々ありますから取引を行う場合は先物CFDなのかCFDなのかを確認しておく方がいいでしょう。

株価指数

株価指数は海外FXで取引を行っている人にも身近な先物商品と言えるかもしれません。

日経平均株価やNYダウなどを聞いた事があると思います。こういった商品の先物商品を株価指数先物と呼びます。

株価指数には日経平均株価やNYダウだけでなく、多くの商品が用意されています。ドイツ30と呼ばれるDAXもありますしNASDACやロシアなどにもあります。

海外FXでもこうった株価指数先物を取引できますからチャンスがあればエントリーしてもいいでしょう。

貴金属系先物商品

貴金属というとGOLDつまり金をイメージする人も多いと思いますが、海外FXにおけるGOLD取引には限月が設けられていませんので、GOLD・SILVER(銀)に限っては先物商品とはいえません。

海外FXが先物として扱っている貴金属の種類は次のとおりになります。
  1. プラチナ
  2. パール(真珠)
  3. パラジウム

貴金属商品はアクセサリーなど装飾品に使われるだけでなく、工業用として使われる事も少なくありません。いろいろな用途として使用されますから値動きも大きくなる事も少なくありません。

農業系先物商品

農業系先物商品には生活に身近な商品が用意されています。農業系といってもコーンやコーヒーなど飲食系だけでなく綿など繊維もあります。

多くの場合提供されている種類は次の通りです。
  1. ココア
  2. コーヒー
  3. コーン
  4. 綿
  5. 大豆
  6. 砂糖
  7. 小麦
農業系であってもボラは期待できますからチャンスがあれば取引を行うといいかもしれません。

エネルギー系先物商品

エネルギー系先物商品も私たちの生活に欠かせない商品と言えるかもしれません。

エネルギー系には原油と天然ガスがあります。ガソリンなどもありますが多くの海外FXで扱っているのはこの2種になるでしょう。

原油もガスも世界中で取引されており、売買も活発に行われています。商品先物の中で最もボラが大きいと言えるかもしれません。

原油に関して言うと毎週水曜日に指標が発表されます。この時は大きな値動きをする事も珍しくありません。こういった時に取引を行うと儲ける事ができるのではないでしょうか。

海外FXにおける商品先物

海外FXで先物を取引できる事は知っていると思います。海外FXで先物を取引する場合はレバレッジに注意する必要があります。

先物はボラが大きくレートの変化も激しい事が多いですから、ほとんどの業者でFXに比べて先物のレバが低くなっている事が多いです。

最大レバが888倍のXMでも先物は~200倍となっています。200倍の商品と言っても限られていてNYダウと日経平均のみとなっています。

最大レバをかけて取引を行う事はできませんが、それでも十分に儲ける事ができるボラを商品先物は持っています。

取引に注意したい事

原油や天然ガスなど大きなボラを商品先物は持っている事が多いです。この為レートも上下する事が多くノイズも多くなる事が考えられます。

レバレッジはFXに比べて低くなっているといってもハイレバを掛けているのですから、ストップやロスカットが狭すぎるとスグに切られてしまうことも想定できるでしょう。

ストップやロスカットはFXに比べて広くしておくかポン円と同じくらいと考えておく方がいいかもしれません。

また時期によってはボラが出ていない商品などもありますからボラが出ていない商品には手を出さない方がいいでしょう。

MT4やMT5では注意する事が必要

先物には「限月」また「満期日」があると言う事がわかったでしょう。この満期日を過ぎるとMT4やMT5などのチャートソフトではどう表示されると思いますか?

更新されなくなります。

満期日を過ぎて同じようにチャートを開いても更新されませんから慣れていない人はあせるかもしれません。もう一度「通貨ペア」から対象となっている商品を選択する必要がありますからMT4やMT5でチャートを見ている人は注意するまた覚えておく必要があります。関連ページ:MT4が動かない時と対処法
長年海外FXを使っていても先物で取引をした事がない人がほとんどだと思います。

カンタンに儲ける事はできませんが商品先物は大きなボラを持っているという特徴がありますから大きく儲ける可能性はあります。

イキナリ先物で取引するのに抵抗がある人は、まずは身近な株価指数、特に日経平均やNYダウなどで始めてみてもいいでしょう。

日経平均やNYダウであっても1日の値動きはFXを越す事が多いです。FXより儲ける可能性が高いと言う事になります。

先物には限月がありますからコレを忘れないようにして取引を今すぐ始めてみましょう。